子どもが伸びる「叱り方」とは
2021年12月9日

子どもの成長に好奇心や行動力はとても重要です。
そして時には、してはいけない事や、危険な場面に遭遇します。
今回は、子どものしつけの基本である「叱り方」を、より子どもが伸びる「叱り方」に変えるヒントやアドバイスをまとめてみました。
「叱る」という言葉だけを聞くと、良いイメージがないように聞こえてしまいがちですが、子どもに対しての伝え方を工夫することで、より子どもに思いが伝わります。
- 選択肢を与える
「10分だけする? 今日はしない?」などの具体的な選択肢を示し、子どもに選んでもらいましょう。子どもは、自分で決めて選択したことは、より守ろうとするものです。
- 質問する
静かにしないといけない場面に遭遇した時、「お部屋ではどんな声でお話しするんだった?」などと子どもに尋ねてみましょう。
「静かにしなさい!」と頭ごなしに否定されるのでもなく、したい放題が許されるのでもなく、質問されることで、より子どもは自分の頭で考え、行動できるようになります。
- 他の事に気を向けさせる
危ない場所で遊んでいる時、小さい子どもには言葉だけで伝えるのは難しいので、言葉で説明するよりも「こっちで遊ぼう」などと安全な場所へ誘ったりなど、危ない行動をやめさせることを第一に考えてみましょう。
言葉で「叱る」時も、頭ごなしの「ダメ!」ではなく伝え方を変えることで、より子どもの理解力が上がり、成長につながります。
- 具体的な行為を指して叱る
例えば、「道路に急に飛び出したこと」や「おもちゃを投げたこと」など、「何がダメなことだったのか」を知らせるために、具体的に伝えてみましょう。
また、「道路は歩くこと」や「おもちゃは大切にする」など、「これからどうするべきか」を知らせるために、改善点も伝えてみましょう。
- 理由を説明して叱る
「道路に急に飛び出すと、自動車にひかれるから」「おもちゃを投げて、人にあたると危ないから」など、「こういう理由があるからしてはいけないんだ」と知らせるために、何故叱っているのかを理由も一緒に説明しましょう。
子どもの年齢が上がるにつれて、言語も行動も自由に活発になっていきます。
乳幼児期は特にしつけやマナーについてのお悩みが多くみられます。
いくつになっても悩み事が変わっても、常に子供の心に寄り添い、適切な叱り方ができるようにしたいですね。
西区南堀江保育園てのひら 保育士 鈴木