てのひらの今をチェック

子どもの反復遊び

子どもたちが遊んでいる最中によくみられる「反復遊び」。同じ絵本、同じアニメ、同じおもちゃ…「新しい事をしたらいいのに…」と思う事があると思います。

実際に保育現場でも絵本や手遊びも、子どもたちがリクエストするものは同じものの事が多いです!

 

~どうして反復遊びをするのか~

もちろん「新しく覚える」事は子どもたちにとってもとても新鮮で楽しいことですが、実はストレスにもなります。その反面、反復行動というのは知っているからこその「安心感」「自信」に繋がるため、乳幼児期に大切な自尊心の形成や、それを伝える事でできるコミュニケーション能力、受け止められることによる絆の形成、予測からチャレンジに移行する精神などに大いに役立ちます。

 

~反復遊びから学びへ~

絵本を読んでいる時にふと「これとこれ、(形が)いっしょ!」と言う事があると思います。

【物を認識→発言をしてみる→(周囲の人が)受け止めてくれた】

この一連の流れで子どもたちもリラックス状態になり安心して絵本に集中することができます。

集中している間に子どもたちはさまざまな物に目を配っています。絵本の絵、形、登場人物の顔、色彩、その時の周囲の人間の声色や表情など多岐にわたります。そうしているうちに、ごっこ遊びとして「読みたくなる(=まねしたい)」という意識が芽生えてきます。

記憶にある内容を反復し、真似をすることで自分がなんでもできる!という自尊心を持てるようになり、幸福感情を満たすことができます。またその真似をしている最中に何気なく目に映るひらがなやカタカナにも興味を示すことが多いです。絵本から文字へ、文字から意味へ、そうして子どもたちも繰り返し学んでいっています

 

~反復遊びから何を知るのか~

その他戸外遊びや室内遊びでの反復遊びも重要になってきます。

【砂を触った→水が加わった砂を触った→水が多いとトロトロになった】

【積み木を1つ置いた→沢山積み上げた→沢山になりすぎると崩れた】

【床に手を置いた→冷たくて気持ちがよかった→ぼこぼことツルツルがあった】

何気ない発見ですがこうした中から触感、倒れた時の音や広がった形、他人の驚いた顔・笑った顔や泣いた顔、自分の感情などを瞬時に記憶し、正の感情負の感情を確立します

正の感情は楽しかった・嬉しかった・気持ちがよかった・またしたい等の意欲を生み

負の感情は失敗した・痛かった等の教訓から改善(こうした方がよかった、次は別の方法を…)へと繋がります。

反復遊びは決して悪いものではなく、学びへ繋がる大切な行動ですのでご家庭でも温かく見守っていただければと思います。もちろん新しい事に挑戦することもとっても大切ですので、その時は子どもの成長として手助けいただければと思います…。

お問合せ

06-6538-5558 採用情報